2025-10-21

U.L. 何周か回ったULカルチャーについて私見

 日本のアウトドアシーンにも今や標準語となったUL。

アメリカで起こったハイキングカルチャーで、ULはウルトラライトの略語だ。そのまま直訳し“超軽量”という文脈だけが一人歩きしちゃうのは個人的にはちょっと惜しい気がする。軽量という言葉だけでこのテーマを語るのは抵抗がある。


そもそもULというのは山をハイキングする上でどうするのか?での行動論を考える部分が大きいんだと実感する。

いかに身体の負担を減らし、アメリカの長大なロングトレイルをより楽に(身軽に)遠くへ(早く)歩けるか。レイ・ジャーディンが自身のトレイル哲学を提唱・実践し、体現して今現在へとその思想がハイカー達へ繋がれ進歩する中で、もちろん道具論というのも並行して語られてきた。

レイ自身クライマーだし、カムデバイス作った人。クライミングはそもそも道具を沢山使うし、それが無いと課題を達成できなかったりもする。

でも、ハイキングやクライミングは道具に100%頼る訳ではないし、そのロングトレイルの道中の中で、いかに自分自身が自然と接するのか。楽しむ(しめる)か。最終的にどのような目的意識を持つのか。等々大切な部分はツールでは無くマインド的なところだと思う

しかし、アウトドアは道具の進化もすごいから(道具を極めるのも実は面白い、)道具抜きには語れないのも事実。でも道具が主体やメインテーマではない。

道具ありきのその(重量を根拠に意味するのが大きいが)装備じゃないとULじゃないよ!みたいなUL警察みたいなのが本当に良くないし、それは同時にカルチャーから人を遠ざけもする。

極論、お金さえあればギアなんて誰でも等しく手に入るしね。

確かにテクニック面では、何kg以下に設定される様なベースウェイト等の、装備の基準となる数値が存在はする。けれどもそれをマニュアルみたく厳守する必要はないはずだろう。そうじゃないと駄目なんだとか、それこそ道具ばかりに目が行ってしまい、自然を楽しむ本質とは少しづつズレていくような気もする。

そもそも道具の軽量化はULだけに限定される話ではないし、UL以前にも道具の進化や登山者の努力で軽量化を実践するのは当たり前の行為だったはずだ。

お金さえかければ劇的に軽い道具は揃えれるし、直ぐに達成できちゃうそれが全てなら、そんなモノがULの本質・本来の目的なのか?

大事なのって人それぞれの価値観だし、それは本当に自由に。何もULとかそう云う枠組みじゃなくて。

以上を纏めると、個人的にはマインド部分が非常に大きなパーセンテージを占めていて、そのマインドで向き合う時に自分に合ったツールを使い旅を充足・補完する感覚

仮に自分的にULスタイルで行くなら、なるべくシンプルな装備で身も心もシンプルに。その感覚を味わう為に歩きたいから、自分の中のギアリストからはなるべくシンプルに使える物で、それに軽さが伴ってくれていれば背負うバックを身軽になり歩ける気分にも変化するかなぁ。装備も軽くなればより沢山の距離を歩きたくなるかもだし、もし当日その気分になるならフレキシブルに動けばいいんじゃないの。

みたいな。これで伝わるはず!笑

でもこれって、ULスタイルじゃないと出来ないのか?それに対してはUL以外でも全然できるし、だから決して道具ありき。道具先行じゃなくて。自然に対して、どう向き合うか。だと思う。シンプルに楽しむ事が大切だと感じるし、体験すればするほど自分らしいシンプルさに気付ける様な気もする。

だからちょっとULって?と言う問いかけに対して、自分なりの結論をちょっと強引かも 出せるならばやっぱりレイ・ジャーディンに戻るけど、ギア論(←もちろん無視できないし男の子特にハマりやすい要素)が核じゃなく、マインドが核なんだなって思う訳です。

※スピリチュアル要素では語っていません 念の為。

 本当にみんな山を思い想いのスタイルで楽しめば最高じゃないかって思う。

ヘビーウェイトな装備でもカリカリな軽量装備でも、もし何か困ってる事があるならお互いTIPSを共有して、お互いリスペクトして登れば歩けばいいじゃない。

山道具が好きなオタク気質の方でも、耐久性の高い山道具が安心な方でも、山頂で食事を楽しみたいから道具沢山必要な方でも、のんびり登る、ストイックに登る。人それぞれ。山は等しく迎えてくれるから。

みんな平等なんだって、普通に山をハイキングしていたら気づける事だと感じるし、誰が偉いえとかないからね👍

ただ、ピークハントが目的で途中の景色とか興味なし!とか、登る前に道具揃えて大満足で山に興味なし!とかならちょっと悲しいかも😢


最後はちょっと本題のULからは横道に入ったかも知れないけど、アウトドアなんてギスギスしても何も楽しくないし、他人批判してまでやるもんじゃないって事を言いたかったのです。

勿論危険行為は絶対に駄目だけどね。


ではまた👋



2025-01-14

過去談/山歩きを始めた頃は。 vol.1

山をはじめた頃は、今ほど軽量な道具や服は意識していなかった。
山道具を選ぶ基準として特に何かを分かってた訳ではないけど、岩や木にぶつかっても破れない耐久性のあるものや、雨に濡れないものが必要なことぐらいは容易に想像できた。単純にそれだけ。


そして地元の山用品店に行き、何度も店員さんに質問して、自分が納得するまで悩んでは帰る。また何回もお店に通う。
そうこうしてる内に、だんだんと店員さんの色々なお話しを聞きに行くのが楽しくなっていた。
仲良くなると色々な情報を教えてもらえるけど、隅から隅まで聞いてしまうのは何か違うかった。
自分で考えたくて、それをヒントに自己解読して山で試す、自己責任の“楽しみ”みたいなのにハマっていた。



それまでは富士登山の経験があったので、素人考えで少しは自信もあったのだろう。
奈良の大峰山に、体裁を整えて初めてのテント泊に行ってみることにした。
何時間か歩いている間に、初めてのテント泊なので慣れていないのは当然としても。
慣れない以上の感覚で何か疲れてくる。
肩に荷物の重さがくいこんでけっこう辛い。

「これじゃ駄目かも。」

まさに直感。
まだまだ動ける体力は残っていたけど身体は正直。素直で嘘をつかない。


その山行の自宅後に、当時好んでそろえていたメーカーの商品カタログを見直すと、どうやら道具や服以外の小物に至るまで細かく重さが表記されてある事を知った。

普通、一般的なアパレルメーカーのカタログなんかに重量なんてものは表記されていなかったはずだし。仮にあったとしてもそんなの意識なんかしない。
それからは道具を選ぶするヒントとして“ 重量 ”をすごく意識するようになった。
そして値段的なものや、耐久性を優先していた自分の山道具から改めて考えてみた。
まさにトライ&エラー。試行錯誤。

また、単純に荷物を軽くすることだけが全ての正解ではなく、機能性の高さや強度などもやっぱり重要だということも併せて知ることに。

そうしてある商品が目にとまり、
その商品の頭文字にある

『 U.L. 』 という2文字。

意味はウルトラ・ライト。
他のザックよりも、その商品は500g以上軽い。
それは当時持っていた雨具の上下セットと同じくらいの重量。という事は「これに変えれば雨具分荷物が浮くぞ!」
ちょっと衝撃的な事実。
それから道具への意識も変わり、自分なりの軽量化を考えつつ、少しずつではあるけど山を歩いて経験値を高めていった。


《この先もまた紆余曲折あるのですが、それは次回vol.2以降でまた追々》

vol.2へ続く……


-Mountain Hiking-