山をはじめた頃は今ほど軽量な道具や服は意識していませんでした。
山道具を選ぶ基準として特に何かを分かってた訳ではありませんが、自分の頭の中の想像としては自然の中に体ひとつで入る事になるので。しっかりと耐久性のあるものや、雨に濡れないものが必要なことぐらいは容易に想像できました。
そして地元の山用品店に買いに行き、店員さんに質問して、自分が納得するまで何回も通いました。
そうこうしてる内に、店員さんに色々とお話しを聞きに行くのがだんだんと楽しくなっていきました。
仲良くなると色々な情報を教えてもらい、それを買い物のヒントにと活かしていきました。
それまでは富士登山の経験があったので素人の考えで少しは自信もあったのでしょうか。
一応体裁を整え、奈良の大峰山にテント泊登山へ行ってみることになりました。
何時間か歩いている間に、初めてのテント泊なので慣れていないのは当然としても。
慣れない以上の感覚で何か疲れてきます。
肩に荷物の重さがくいこんで辛い。
「これじゃ駄目かも。」
まさに直感でした。
まだまだ動ける体力は残っていましたが、身体は正直でした。
そして当時好んでそろえていたメーカーの商品カタログを改めて見直すと、どうやら道具や服に重さが表記されてある事を知りました。
普通、一般的なアパレルメーカーのカタログなんかには特に重量なんてものは表記されていないと思いますが、どうやら違ったことのように感じられ。
それからは道具を選ぶするヒントとして“ 重量 ”を意識するように考えるようになりました。
また、単純に荷物を軽くすることだけが正解ではなく、機能性の高さや強度なども同時に重要だということも併せて知ることとなりました。
そうしてある商品が目にとまり、
その商品の頭文字にある
『 U.L. 』 という2文字。
意味はウルトラ・ライト。
他のザックよりも、その商品は500g以上軽い。
ちょっと衝撃的な事実。
それから、自分での軽量化の定義を考えつつ、山を歩き経験してきました。
あの時の感覚を大事にしながら今でも日々、軽量化を模索していいます。
②へ続く……
-Mountain Hiking-