山道具の紹介をしていきます。今回はクッカー。
クッカーは又の呼び名をコッヘルと言います。山で使う調理用のお鍋です。
1:全体図。かなり軽量でU.L.ハイカー御用達な道具。
2:蓋の収まりも気持ちよく、非常に精巧につくられています。
3:容量は目一杯で800cc入りますが、実際は沸騰するとこぼれるので、程度としてインスタントラーメン1食分を作るのに適した大きさだと思います。
4:使い込んできました。
5:取っ手は熱が伝わるので、布のテープを貼り付け素手でさわれるように細工しています。
6:小型のガスバーナーなら、110gガス缶と一緒にクッカーの中に収納が可能。
サイズとしては商品ネーミングの通り単独仕様がうってつけで、簡単な調理でしたら全然OK。
素材はチタンで、重量は実測値105g(※)でした。 ※ポットの重量
実は300mlくらいの小鍋もセットなんですが友人に譲ってしまい手元にはありません。
汁物を飲むときにけっこう不便で少し後悔していますが、ポット自体は相当に使い勝手がよく山行のヘビロテギアです。今更ながらEVERNEWの同型タイプなどにも心動かされる時はありますが、かれこれ8年ほど使い続けていますが、ヘコミもなく薄型鍋ですがチタンの素材としての強度には改めて信頼感があります。
腐食性にも強く、食事後の手入れも楽々、金属にありがちな錆ともほぼ無縁状態です。
疲労度が重なった時の片付けがけっこう面倒な場面でも制約がある山の中では実に有効です。
アルミと比較して熱伝導率の問題もありますが、単独の場合において湯沸かしの量が限られていますので、自分としてはそこまで気にはなっていません。
それよりも同社のアルミバージョンでもある“焚”は250g、こちらは155gなので100g近い差は道具としての軽量性が何より大きく、完全なチタンユーザーになってしまいました。
しかし、値段の事に限れば今でもアルミユーザーに逆戻りしたい気分です(涙)。
道具としての完成度は高く、使い勝手は相当に良くされています。
これを持っていれば単独の場合、ほぼ間に合うと思います。薄型チタンクッカーは軽量化の為に肉抜きを施しているので案外形状は不安定な物が多いんですが、こちらは強度も高く、よっぽど強い力でもかけない限り凹凸も出来そうにありません。
夏山では“極”ポットと、シェラカップがあれば食事の用意は間に合うのですが、冬山をやるようになってからは食事中に同時に水を作りたい欲求(※)にかられてしまい、これと組み合わすもう一回り大きいクッカーも欲しくなっています。 ※冬山では雪から必要な分の水分を水に湯戻しする作業があります。
そんな時はしつこい様ですがEVERNEWが脳裏をちらつきます。
snowpeak製品の場合、このポットと組み合わせるならトレック900が候補として妥当な選択肢だと考えますが、スタッキングする時にクッカーが気持ち大きく感じでしまうので、もう少し容量やサイズを落とし込んでもらえると嬉しい限りですが、なかなか商品化されないのか、自分的には今のラインナップだともう一歩な印象です。
あくまで主観なのですが、自分的には極との相性だけを考えたときに隙間がどうしても気になってしまうんです。
「 うわぉぉーギリギリぴったりぃぃぃ!♡♡! 」
的な感動的なスタッキングを追い求めてしまうので、イメージとしては同社の雪峰シリーズがそれのイメージに限りなく近いんですが。そこまでマニアックに求めてしまうのは無粋なんでしょう……
なかなか悩ましいかな自分で勝手に悩ましくしている愚痴でした。
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【ソロセット“極”チタン】
重量 / 155g(ポット+カップ)
素材 / チタン
収納サイズ / φ105×130㎜
メーカーサイト / http://www.snowpeak.co.jp/
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