ウルトラライトの確立者レイ・ジャーディンの言葉です。
彼のスタイルは「レイ・ウェイ」と呼ばれ、今でも多くのスルーハイカーの指針になっているようです。
軽い道具ばかりを選ぶのがウルトラライト(以下U.L.)ではなく、本質的な部分では自分達の荷物の重さに着目する事の重要性を説いているものとも言い換える事ができます。
それは以前にも書かせていただきました。 ⇒ まず荷物の重量を知る
やはり各自それぞれの楽しみ方・スタイルはあるので、荷物の軽さ競争だけでは芸がないと思っています。
要はシンプルに。不要な荷物は持っていかない。その結果、楽に歩ける。
自分にかかる負担を減らす。今まで以上にさらに山を楽しみ、自然を楽しむ事に繋がる気がします。
軽さ競争ならパッキングが終了した時点でゴールになるので、トレッキンングやハイキング本来の楽しみ方からは離れて行ってしまい別モノですからね。
もちろん安全に帰ってこれることが一番重要ですので、無理は絶対に禁物です。
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ではでは本題。。。
装備重量の量り方は以下の3通りです。
1.ベースウェイト BASE WEIGHT
水・食料・燃料を除いた装備を入れたザックの量り方です。
歩行時の衣類や靴、ポケット(ポーチやサコッシュも含む)の中身は含みません。ストックも含まないようです。
行程中に消費される3点は重量を量るうえで変化してしまうので、この方法では重量の変化がない自分の基本的な装備を量るのに適しています。
ただし、ポケットの中に詰め込むだけ積め、ザック本体の軽さを目指すのはちょっと違う気がします。
2.パックウェイト PACK WEIGHT
日本でも採用している方が多い基本的なザックの量り方です。
行動をスタートした時の、水・食料・燃料などすべてを含んだザックの量り方です。
こちらも衣類、ポケットは含みません。ストックは含みます。
それぞれの行程や期間によって消費品の重量が変化してしまうのが比較するうえで難しい部分ではデメリットと言えるかもしれません。
3.スキンアウト SKINOUT WEIGHT
最も完璧な量り方で、自分の体重以外の衣類やポケットの装備まで入れた量り方です。
装備の全重量を把握できますが、装備を知るうえで例外的でもあり、あまり一般的な使われ方ではありません。
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レイ・ジャーディンは海外の方ですし、日本の山岳環境は海外のトレイル事情とは異なります。
でも、こういう考え方を吸収することで何かヒントになると思います。
アメリカの基本的なスルーハイカー達は1番目のベースウェイトを採用するみたいです。
そしてU.L.装備の一応の目安は、10ポンド(4.5kg)です。
そのベースウェイトの中でも定義付けがなされているようで、以下はその紹介です。
■SUB-ULTRA LIGHT …5ポンド以下(2~3kg目安)
■ULTRA LIGHT …5ポンド以下(4~5kg目安)
■LIGHT WEIGHT …5ポンド以下(8~9kg目安)
■TRADITIONAL …5ポンド以下(16~20kg目安)
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自分はテント泊を始めた時はベースで12kg以上背負っていたと思いますし、今では経験もでき、ベースが4~5kgのLIGHT WEIGHTな装備になり安心して山を歩ける自信ができました。
徐々に不必要な荷物が分かって、なおかつ安全性を削らない範囲です。
幕営用品もテントかツェルトだけで快適性は異なりますし、自分も正直テント泊のほうが快適性は上だと思います。
でも、絶対にテントじゃないと安全性が確保されないとか、楽しくないとか。必ずしもそうではなく、あくまでスタイルなんだと感じています。 また、逆もしかりです。
「こうしたい!!」部分のベクトル(志向性・方向性・視点や観点)もそれぞれちがうはず。
あくまでレイ・ジャーディンが提唱したレイ・ウェイスタイルはひとつの考えにすぎないのです。
ハイキングのひとつのヒントとしての意味を持つレイ・ウェイスタイル。
どういったスタイルで自然と向き合うかは人それぞれ。
自分自身でも、これからハイキングを続けていく中での変化を楽しみながら歩み進んでいきたいと思っています。
よろしければご覧になってください。