THE NORTH FACE〔ザ・ノースフェイス〕 のDevils Thumb〔デビルズサム〕です。
このモデルは数年前の物なので今はもう市場には出回ってないのですが、初めて使ったトレランシューズでした。
その頃、初めて参加した大会が新城10Kで、もっぱら歩くのみだったのが山も走ってみると面白いぞ。となりローカットのハイキングシューズで走ったのでした。新城を走り終え、目の前を高速で走り去るランナーの世界に度肝を抜かされた訳でして、善は急げという事で急に専門シューズが欲しくなりまして……
当時ノースのトレランカテゴリーの靴では確か〔ラッキーチャッキー〕というモデルが中心で、見た目も好みで履いてみたかったんですけど、いざその時には残念ながら廃盤になっており。
そのままお店を退散する気持ちにもなれず聞いたところ…
「これが後継モデルです。」
との店員さんの一言がこれとの出会いの理由。
今ではけっこう靴の事も分かり、ずいぶん特徴的な事も分かるようになったんですけど、当時は全然トレランの場合に何を選んで良いのか解らない事だらけ。
なかなか無い知識を絞り出し、店員さんに質問をぶつけつつ少しずつ理解を深めようとしてました。
ラッキーチャッキーに一目惚れ状態だったので、これにも勝手ながら親近感を抱きつつ購入する事に決めたのでした。
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それから地元の山を走るようになり、トレランの魅力にハマっていく訳ですが、何をトチ狂ったのか(笑)、関西ロングレースの代表格である『氷ノ山トレイル80マイル』に参加する事になったのでした。しかも栄えある第一回開催。
しかも大会直前の土壇場タイミングで又々トチ狂い、別の靴を新調してしまい浮気心のまま走り結果、途中でリタイアという苦い経験をしたのでした。
結果的に新調した靴のサイズをタイトに選びすぎ、リタイヤのショックも重なりトレランへの意欲が萎えてしまった訳です。
そうして気持ちのリハビリ時期を過ごしつつ去年ハセツネを完走するに至ったのですが(この時は本当に嬉しかったです。)。
トレーニング最中に穴が数カ所空いてしまいハセツネは別の靴で走ったのですが、このデビルズサムは走りやすく初めてのトレランシューズとしては大満足の一足でした。
少し幅が広くて、かなり靴紐を絞って使っていますがグリップ性能は高く、現行のモデル達よりもここは優れている良い点にも感じています。最近のノースの特徴は何となくロード兼用も意識したタイプが多くて、確かにスピードが出やすく使いやすいのですが、やっぱりトレイル本来でのグリップ力がもう少しあればなと感じています。
ボロボロになってからは、専ら街履きやロードトレーニング用途として余生を過ごしているデビルズサムですが、完全に駄目になるまでは大事に履きた続けたいのです。
-Mountain Hiking-