2013-11-28

第三回鎌倉ハイカーズミーティング

今月の23日(土曜)に鎌倉で行われた山と道主催のイベント鎌倉ハイカーズミーティングに行ってきたのでその様子をレポートします。

事前予約制のイベントで、予約の段階で当日参加したいアクディビティを選ぶ方法でした。
アクティビティはタープ講習やアルコールストーブの工作体験だったり、鎌倉をのんびりハイキングしたりと色々な趣向を凝らした企画モノで参加する前からどれにしようか迷ってしまうのばかり。この他にも様々なアクティビティがあり出来れば全部参加してハイキングに活かしたい気分です!!
予約の時の気分を例えるなら、スタート前のテープカッターを待ちきれなくグイグイ前に行きたい興奮しまくりな気持ちです(笑)!!

さてさて本題のイベントレポを……

お天気は抜群の快晴。
自分が参加したアクティビティは鎌倉の裏山をハイキングする名付けて“鎌倉ぶらハイク”(笑)。
このネーミングでも伝わるゆるゆる感がたまりませんね。

ゆる~~いネーミングとは裏腹にすごいんです内容は!
講師の植物学者である佐々木和幸さんからの知識量が半端ないレクチャーが道中あり、佐々木さんの植物への愛情・偏愛がたまりません。ここまで極めると仕事になる事を実感。最終的には海底のプレート構造と地球規模の話まで広がりましたよ。
スタート地点の神社の境内では朝市がひらかれていて、参加者の皆さんも果物を購入したり各自思い思いの食料を補給。

鎌倉の植生のなりたち、歴史などもレクチャー。人が入ると植物にどういった変化が生まれるかなど、鎌倉市街の成り立ちと合わせて分かりやすく解説。

 
ぶらぶらぶら。ゆ~るりゆ~るり。気持ちの良いハイキングコースを歩く。

鎌倉の山らしくなってきました。

紅葉に染まった森も美しかったです。木々が紅葉に色づく変化をするのは、それまでの秋の陽気から突発的にぐっと冷え込んだ冬の寒気の影響で植物が反応する頃が狙い目みたいです。でも、あまり冷えずに温かい秋が長く続くようだと植物が反応しないみたいです。
今年はまさにそんな感じの天候で、タイミングよく出会えました。

 
ちなみにアクティビティ企画は、TRAILS×山と道共同企画でした。


ハイキングしてテンションも上がり、いよいよ会場入り。
場所は北鎌倉たからの庭。早速センスのいい看板がありました。

まずはお腹に何かを入れねば。。。
ウマミ組という日本酒とソウルフードをコンセプトに活動するフードユニットの販売するナイスな飯を食らいます。酒も飲みたかったのですが、前日あまりのテンションの上がりようで徹夜してしまい、元々あまり強くはないので泥酔を避けるために(=_=)やめました。折角のウマミ組さんのコンセプトにどっぷりと浸りたかったのですがイベントも長いので今回は断念。

山と道の夏目さんがマイパッキング方法を披露してくれました。
こうして他のハイカーの工夫を見れるのは改めて次へのハイキングへの意欲と広がりを見せてくれます。

Hiker's Depotの土屋さんも登場。

細田BBさんのタープ講習も勉強になりました。
幕営はツエルト泊に切り替えてから次はタープでも…なんて思っていましたが実際は不安視していた部分があって、BBさんの分かりやすい内容で一気に世界が広がった感覚でした。
自然との距離感は山小屋、テント、ツエルト、タープとそれぞれだけど、全て魅力的だと思ってます。自分では絶対こうじゃなきゃ!よりも気分によって変化していけるハイカーが理想的です。

しかし、参加者のおじさんから「MYOG(MYOG=Make Your Own Gear)だよね。」なんてフレーズが飛び出る辺り、このイベントのらしさも感じました。

MoonlightGearのブースではカルデコラーン。アルコール以外でウッドストーブとして汎用性も高いSidewinderを紹介。

“Hiker's Delight”H.B.M座談会。
ハイキングブロガーの5人が集まり、それぞれのクッカーの工夫やハイキングの事など話し合い。
それを見る観客達(笑)と、独特のゆる~い雰囲気に包まれた。
 
他のハイカーのクッカー・火器類(調理道具)の組み合わせも聞けて参考になりました。
皆さんUL志向だけにアルコール派が多いです。


そしてイベントも終盤。各ハイカー達のプレゼンテーションが始まります。
山と道夏目ご夫婦はニュージーランドのハイキングをプレゼン。
話を聞いていて羨ましいというか憧れと言うのか、素晴らしいトレイルがこうして紹介される機会が設けられた事に改めて感動していました。

続いてはTRAILSの銀山トレイル。
こちらは日本で。豊臣氏の時代に大阪から石見銀山への銀の輸送経路だった道を辿り、現代にトレイル再興させを最開拓するといった内容。こうやって日本にもロングトレイル文化が育っていってくれれば最高ですね。

続いても日本のトレイル。
夏目さんとも一緒に歩く豊嶋さんがソロで歩いた北アルプスのスルーハイクの記録でした。
ここも時間さえあれば自分も歩いてみたいコースです。僕も大好きな場所なので歩かれた事が羨ましい。

土屋さんはパックラフトという小型ボートでの様子をプレゼン。
ハイキング道具プラス小型船まで自分たち運んで歩くんですから、普通は想像するだけでは意味不明で分からないと思います(笑)。
でも、これが現実存在する事実。僕も土屋さんのお店行ってパックラフト見ましたが答えを知りたい人はHiker's Depotへいざ参られたし!


こういて最高なハイカー達の一日は終わりを告げたのでした。
イベントやるのって絶対大変なので、山と道さん始め色々な方々の努力は計り知れない事と思いました。
ただただ参加させてもらえて幸せでした。
ありがとうございます!!
来年もぜひ行きたいなぁ~。


-Mountain Hiking-


2013-11-23

THE NORTH FACE マーチンウイング10

山道具紹介。今回はトレランパック。

THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス、以下TNF)マーチンウイング10


マーチンウイングシリーズはTNFがトレランに注力するようになってから長らく販売継続している定番モデル。数年幅でモデルチェンジを繰り返しています。
同社のサポート選手でもある鏑木さんが背負っている事でも知られ、僕としてもいち鏑木ファンとして購入したのでした。


容量は10リットルですが、そこまで大きくなく個人的には小さく感じます。
他に6リットルモデルもありますが、ハイドレーションを入れると容量が埋まってしまうので、レース以外の普段使いなら行動食も安心して入る10リットルがお薦めです。
最大で16リットルモデルもありますが、こちらは秋冬での防寒着が入れやすい点と、日本でも近年開催され始めた100マイルレースでも難なく対応するサイズだと思います。

特徴的な機能としては別売りで取り付けられるアタッチメントツールがあり、これはボトルケースだったりギアポーチだったりと、さらなる容量拡張を可能にしています。


使った感想としてはフィット感も高く(※このモデルの前作も使っていましたが、フィット感は向上してます。)、素早い動きに対しても十分に身体との一体感を味わえます。
ポケットもストレッチメッシュ素材になっているので、例えばグローブを入れたりと何かと便利です。

ただ、購入した時はそこまで気にならなかったのが、やっぱり使いこんで来ると見えてくる部分もあって(個人によっても感じ方は様々だと思いますが…)。
自分の場合は体型がかなりの痩せ形なので、ウエストベルトが長くホールド感が少しだけ弱く感じました。ウエストがストレッチ素材なので、おそらく体格が合う人は包まれた感覚になりフィット感もかなり高いはずですが、個人的にはもう少し短いほうが嬉しいです。
背面サイズは2種類あり(SとL。)、使っているのはLです。
ウエスト的にはSサイズですが、身長が172cmなので。そうすると背面長が合わなくなり、ショルダーベルトも極端に短くなります。
使うならやはり間違いなくLサイズです。自分の体型を恨みます(笑)。

他では、ショルダーベルトの幅がもう少し広いほうが個人的には嬉しい点です。
他社に比較しても幅狭い印象なので、そうすれば肩のフィット感もさらに向上するはずです。
別モデルとして鏑木選手のレース使用モデルでもあるマーチンウイングプロがあり、そちらはベルトの肩幅は広めに作られているので、イメージとしてはそちらが理想です。

フラスコを収納するポケットはかなりタイト。
ハイドレーションはSORCEを使用。背面よりハイドレの残量が確認できるのは便利な機能。


普段の走りでは少しでも食事を充実させたい理由でおにぎり等の固形物が中心ですので、防寒着が増える秋冬使うには容量的に少し小さく感じています。他のパックも持っているので今では春夏シーズン用として使っています。
買った時より随分トレラン力も上がった現状では(ハセツネも完走出来ましたし。)、マーチンウイングプロにする選択肢もありな気がしてきてます。
わりと好みも変化しやすい(色々試したいのもあり)ので、今はベストタイプも愛用したり。


個人的にもTNFのトレランパックは軽量で使い勝手もよく愛着もある。よりよい製品がリリースされるのを期待したいところです。

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【マーチンウイング10】
メーカー / THE NORTH FACE
重量 / 430g
素材 / 70Dリップストップナイロン、210Dリップストップナイロン
容量 / 10リットル


Gearのページ。 …ギアの紹介ページです。



2013-11-20

ハイカー達のイベントに



今年ようやく鎌倉ハイカーズミーティングに参加できることになった。
前年は仕事の都合が合わず断念した経緯があるので、予約もとれたし楽しみです。

“鎌倉ハイカーズミーティング”というのは、国産ULザックのガレージメーカーである山と道が年に一度開催する、ハイカー達の交流イベントです。

ネットでの告知直後に早速予約。参加確定の返信メールがありまして、今年こそは絶対に行きたかったので嬉しいです。

今回、山と道以外にも色々なメーカーやショップも協賛するみたいなので、ここでしか得られそうにない情報を収穫できそうな期待感もあったりと、すでに今ワクワク感が。

あぁ、待ち遠しい。待ち遠しい。





2013-11-19

Book / TOKYO MINI HIKE

山関連の本の紹介。今回はガイドブックです。

TOKYO MINI HIKE
東京都とその周辺の山々を、登山スタイルではなく、例えば友達を誘って気軽にハイキンングを楽しめる。そんなお手頃な山を紹介してくれているガイドブックです。

日本では一般的に、山ってどうしてもちょっと怖くて行きにくいイメージを持たれているのも確か。
いわゆる畏敬の念ってやつです。
歴史的には信仰の対象として登られた場所も多くあり、潜在的にDNAとして引き継がれているのかもしれません。

でも、この本の中で紹介されているのは、経験がなくても誰にだって歩き始めれる場所ばかり。
里山って優しいし、気軽に楽しめるから行こうよ!!って感覚がしっくり来るはず。

この本を読んでもらうと、「山ってすごく楽しそう!」とか、「これなら私でも歩ける!」
みたいな直感が湧いてきて、仲の良い友達をお誘いするツールとしても使えそうな一冊。

こうしてブログを書き綴っていますが、もっともっと沢山の人達に気軽にハイキングを楽しんでほしいのです。
山そのものを大好きになっていただきたいのです。

この本はそんな僕からも、是非プッシュしたいところなのです。

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『 TOKYO MINI HIKE 東京近郊ミニハイク 』昭文社
刃金知美=写真
若菜晃子=文


Bookのページにて山をテーマにした本を紹介しています。


2013-11-11

日本の山が好き


まず結論から言えば海外の山を歩いたことはありません。
日本の山しか知らないけど、日本の山が大好きです。


まだまだ歩き足りない。もっと歩いてみたい。
もっともっと日本の山の魅力に触れ、掘り下げたい。
日本の山は美しく、繊細で、愛おしいです。


いまだに空飛ぶ鉄の塊に乗ったことがありません。
今まで海外旅行に行く機会がなかったのも事実。世界はこんなに広いのに日本しか知りません。
でも、
それでもいいんじゃないかって。
そんな気もします。 何も無理矢理に外に出て行くのも違う気もするし。
興味が零って訳でもなく、単純に行かなかっただけ。


山を歩いていて気づかされることは、それぞれに違う表情があるって事。
地域性みたいなのはあるかもしれませんが、それぞれの山の記憶はあるし、印象もそれぞれ異なるんです。
同じ山でも四季の差によって全然ちがう。
これって、すごい事かもって。歩いて行く最中で気づかされた部分です。

それだけ日本の山だけでも、魅力的で引きつけるパワーがある。
日本人ですし、やっぱり国内の色々な山に触れたいので、ただ単に歩くのではなく、自分の中でも目標というかテーマを持っていますし。
年間で山行日数100日以上とか歩いている人達もいるし、そんな環境はめちゃくちゃ羨ましいけど。
経済的にも無理ですし、時間もない。
とりあえず焦らず、これだって思える山に向かうとします。


ちなみに日本語以外、全然喋れない(笑)。
ひとつ思うことは、もし喋れたら海外のハイカー達とも話せるし、日本の山の事だって紹介したり語れるようになる。
カタコト英語は仕事でもごくたまに使う機会もあるけど、その時はむこうだって必死に理解しようとしてくれますが。やっぱり話せれば素敵だと思います。
これだけは山を登るよりも難関かもしれません。



-Mountain Hiking-

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