2013-12-30

突然

帰り道で突然おばさんに「お兄ちゃん!みかんあるからあげよう!」って貰いました。
たいへん感謝なんですけど、こんな経験したこと無かったから驚いた。
でも、世の中には良い人がいるんだなと。
年の瀬に嬉しい出来事だし来年もいい事があれば最高だなぁと。この蜜柑でも食べながら年越したいと思います。


それと、アウトドア雑誌のPEAKSを数年ぶりに購入。
企画モノでしたが面白そうなのでついつい衝動買い。この雑誌のパッキング企画けっこう好きです。
今回は冬山装備編。
他の人達がどんな装備を使ってるとか参考になるし、発見もあります。

今年もいろいろありましたけど、思い返せば楽しい一年でした。
来年もいい年になーれ。


-Mountain Hiking-




2013-12-22

雪山に想う

日本では冬の季節にも関わらずたくさんの登山者達が山を歩く。
寒い中たくさん積もった雪に時にはラッセルで格闘しながら歩く(笑)。
冬の時期の山は里に近いエリア以外になると、自然環境が厳しくなり夏や秋に比べてみても困難になってくる。特に月から3月にかけての“厳冬期”と呼ばれる時期が、日本で行う山登りとして(※クライミングは除く一般的な登山の対象として)は最も厳しくなるが、だからこそ気軽に歩くよりは挑戦する感じが一層強まり、冬山は一種独特な世界とも言えます
例を挙げてみると関東近郊なら丹沢や奥多摩ならば初心者の人でも歩ける可能性が高いが、奥秩父(甲武信ヶ岳など)や八ヶ岳(特に赤岳や権現岳などの南八ヶ岳)になってくると冬山未経験者だけで歩くのはけっこう危なかっしい所になってきます
稜線歩きならばアイゼン・ピッケルは必携用具

このブログのタイトルが“Mountain Hiking”なのですが、厳冬期の冬山には簡単にはなかなかハイキングと言えるような気軽な山の表情が少なくなり、本格的な山登りの世界へと変化します。
例えば夏に富士山を登った程度の経験値では、必ずしも万全とは言えないレベルになります。更にハッキリ言うなら、その程度のレベルではピッケル・アイゼンが必要な本格的な冬山はやめて、軽アイゼンで歩けるレベルの低山で先ずは始めてみるほうが、身の丈だとも言えるし、命の危険性を感じてしまうようなら無理は禁物です。

夏や秋とは違った美しい表情を見てくれるのも雪山の魅力のひとつなのは間違いのない事実ですし、素晴らしい銀世界に魅了され、それに会いたくなり歩くわけですが、その対価として一番危険性が高いリスクを抱えなければいけないのも雪山の事実なのです。

視界一面が銀世界
白き峰々
シュカブラは冬山ならではの表情

自然は想像を絶するくらい美しい表情で迎えてくれます。
大変な思いをしながら、そうした神秘的な瞬間を見られるのは山歩きの特権とも言えます。
でも、絶対に無理はしないでください。
山は逃げないんですから、一歩一歩確実に進んでいけばいいんだと自分に言い聞かせながら…
自然は偉大で時として畏敬の念を抱かずにはおけません。冬山は正直一番怖い季節だけど、挑戦する意味においてはけっして無意味じゃない世界にも感じます
自然の中で何かしようとするのは、人間的な部分が大きくあるし、たぶん人間だから考えれる発想なんだとも感じる。

一見すると何も存在しないような厳しい世界に一人でいると、自分の存在って痛いほど小さく感じるし不安にもなってくる。
けれども、この季節が近づいてくると自然と足が進んでしまう自分がいたりするのも事実です。
これはもう説明しようと抗っても無理な気もしてくる。本能にも似た部分なのかもしれません。

安全対策を怠らず歩きたい

登っている自分が言うのも何なのですが、何も考えずに歩いているならば絶対に冬山には来ない方がいいし、仮にステップアップが面倒だからと、自分の経験以上のハードルの高い冬山からスタートするならば、同じく登りに来ない方が賢明だと思います
夏山と違いより誤魔化しがきかなくなってくるからです(けっして夏山なら誤魔化せるという意味ではありません)。
遭難した時に出動するのは山岳警備隊や地元の遭対協の方々です。人を助けるときも命がけで行われているのです。
しっかりと冬山登山をしたいなら経験のある方と一緒になりピッケル・アイゼンの使い方などを教わるべき。仮にこれが面倒だと思うならば登りに来ない方が周りに迷惑がかかりません。
それぐらい強く言いたいぐらい、冬山は厳しい世界なんです。

自分も登山を始めて11年目ですが、雪山の経験は4年になります。山では単に年数よりも何より経験(中身)が重要だと思うのですが、昨シーズンは八ヶ岳の赤岳を登る計画でしたが流れてしまい、来年に登る計画を改めて考えているところ。時間がかかって大変な部分ではあるけど、決して背伸びせず少しずつ経験を積んでいく方が、冬山では大切な部分と考えます。

最後に。矛盾してるかもしれないけど、まだ夏山中心の経験の人には雪の山歩きもぜひ始めてほしいです。
単に無責任で言っている訳じゃないのですが、リスクを享受した上でトライしてもらいたいです。経験に勝る物はないですし、本来山歩きの冒険的な要素も含んでいるので、自然に対して尊敬しつつ挑戦していくところに山歩きの素晴らしさが見てくるはずなので。
あ、でも装備は冬山用のものがけっこう必要なので、装備が無い人は無理は禁物です。
いきなり大変だけど歩いてみたい衝動にかられたら、先ずは軽アイゼンで歩ける低山ハイクから始めてみてください。


-Mountain Hiking-








2013-12-19

山上でお買い物

自分なりの山での楽しみ方のひとつに、お土産を買いコレクションするのがある。
写真の物は、11月に丹沢縦走ハイクをした際に購入した蛭ヶ岳山荘でのカウベル(熊鈴)。

けっこうデザイン性が高いものがあったり、今のところ人にあげると言うよりは自分用に集めている感じです。
ピンバッチみたいなコレクション性をくすぐる物から、Tシャツ、スタッフバックのような実用的なものまで、売られているお土産の種類はじつに様々。

今後もマニアックなものを探しながら。ぶらぶら~とハイキングを楽しんで続けたいと思います。


-Mountain Hiking-

2013-12-15

丹沢主脈縦走路-前編-/丹沢山域【神奈川県】

日程:2DAY/単独/2013年11月下旬
天候:快晴、時々曇り。
アクセス:神奈川中央交通バス/JR橋本駅より乗車。
Course MAP

より大きな地図で 丹沢主脈縦走 を表示


【行程】
DAY1:焼山登山口(バス停)~焼山~蛭ヶ岳山荘
DAY2:蛭ヶ岳山荘~丹沢山~塔ノ岳~大倉登山口バス停
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丹沢は家から近いわりにあまり訪れる機会が少なく、今まで塔ノ岳中心の表尾根側しか歩いていなかったので、今回は丹沢をより深く知る目的で縦走をすることに。
縦走路はどうやら主脈と主稜のふたつが存在するみたいで、今回は主脈を選択。最高峰の蛭ヶ岳と百名山である丹沢山を一気に歩けるのと、冬シーズンでの登山道の下見もかね一石二鳥ハイキングな気分です。
ただ幕営地がないのが何とも惜しいところです。山小屋はたくさんあるのに「なんでっ!?」てのも丹沢。これもあって縦走する気分的な足かせになり、歩く気になれなかったのが、今回ようやく小屋泊モードになりました。

DAY-1
今回の丹沢トレイルへのアクセスは少々不便でした。
免許はあるけど車なし(数年前に売りまして)、最近はもっぱらバスや電車。登山口までバスの便数も少なく、これがまた自宅から始発そこそこの電車に乗らないと間に合わなくて。自分かなり朝には弱いので勘弁してくれって感じの出発に。
でも、いざ電車に乗れば気分はイーブン。そこも大好きな山へ行ける嬉しさからでしょうか。
ハイキングの相棒は最近お気に入りのザックにて。


JR橋本駅から登山口までは路線バス一本で行けなくて途中乗り継ぎ現地に向かいます。
先ず三ヶ木まで乗り、そこから焼山登山口行きのバスに。すでに朝早起きで少し眠いです。。。

出発点のバス停より焼山が望めました。
11月下旬なので紅葉には遅いかなと少し心配でしたが、朝日を浴びる山を見る限りでは結構楽しめそうです。


登山口までしばらく林道を進みます。

林道の脇よりトレイルへ。目印の登山口をさす看板がありました。


丹沢はヤマビルの巣窟(苦笑)。さすがに寒いのでそろそろヒルもいなくなってるはずです。
自分は今まで見たことはあっても直接吸血されてませんが、やられた人の話を聞くとかなり嫌で残念な気分になるそうです。

紅葉の美しさが残るトレイルを進みます。落ち葉のクッションも足元に優しく快適なハイキング。
登りは少し急な部分もありましたが、全体を通せば歩きやすい感じです。


ひっつき虫。ふと小学校の時とかに友達とじゃれ合ってたのを思い出しました。
こういうのって童心に戻してくれます。

トレイルは北側に延びているので雰囲気としては少し暗い場所もあるのですが、それがまた晩秋の空気の表情と重なり独特の雰囲気でした。


焼山の山頂には展望台となってる鉄塔があります。
焼山展望台から宮ヶ瀬湖を俯瞰。美しい景観が眼下に広がっていました。
湖はなんとダム建設の際の人造湖だそうで、それ以外にも丹沢のトレイル情報などそういった小話をハイカーのおじさんから聞かせてもらった。やっぱり地元の方の情報はありがたく為になります。


目の前に松の木々がありますが(汗)。これから目指す蛭ヶ岳をはじめ丹沢の峰々を確認。

焼山(標高1060m)は丹沢山塊北端の山。すごく景色もよく気持ちよかったので40分ほど山頂にて休憩。


東海自然歩道のコースの一部にもなってます。おじさんには自然歩道の話も聞きました。
距離はおよそ1700kmの長距離自然歩道です。


進む方向に黍殻山というピークがあり気になったので、ちょっと寄り道を…
危なくはないのですが、けっこう道幅は狭く木の根もあり少々歩きにくい。
黍殻山(標高1273m)の山頂。三角点以外ではポツンと山頂を示す看板だけが置いてあり、寂しい雰囲気。
マイナーピークなのは地図からも確認できるのですが、こうして実際に登って確認することは大切だと勝手に信じ込んでおります。


黍殻山から少し先を進むと避難小屋があるんですが、建て替え工事の最中でした。
見た感じもすごく立派な小屋が出来上がりそうなので、完成がちょっと楽しみになってきました。

実は本トレイルの途中が東海自然歩道の最高標高地点なのです。ちなみに高さは1433m。

姫次の展望台地。焼山でお世話になったおじさんが「姫次が綺麗だよ。」と教えてくれた場所です。
視界がぱっと開けたところに富士山がけっこう近い感覚で望めます。休憩なんかにも最高です。

姫次からは本日の目的地、蛭ヶ岳が見えていた。
山頂には山小屋が建ってあり遠目でもそれと確認できる。山という自然に身を置いているのですが、人口建造物を探して見ると妙に落ち着くのは、やっぱり人間的な部分ですね(笑)。

毎度のことながらも富士山はいつ見ても綺麗って思える。


鹿よけのフェンスがほうぼうに張り巡らされてありました。この時も鹿の群と遭遇しましたが、丹沢も鹿の食害に悩まされている山のひとつ。
自然の食物連鎖の中で鹿の捕食者であった狼を絶滅に追いやったのは僕たち人間です。
生活の場でもある山。その影響で苦しんでいるのはやはり人間なのです。環境学など難しい事は勉強不足ですし、自分が語れる資格はないのですが……少し思うことは人間が考える自然の大切さってのは、あくまで人間目線だと思うので、本来は何も手が加わらないことが“自然”だととも言えなくもないので、うーん。フェンスを見てそんな事を考えさせられたので、これは難しいテーマだと思いました。
こういう保護地区もやっぱり人間目線ですかね。
もともと存在した自然環境を復活させるのも、また大切な活動です。


足元に少し冬の気配が。


ここまで登って来れば蛭ヶ岳までわずか。


本日お世話になる蛭ヶ岳山荘も見えてきました。
山小屋を利用する場合、事前に予約しておくのが山のマナーとしてもベター。丹沢はまだ人の多く入る山域ですけど、もっとマイナーな山だったりすると予約しないと小屋が閉まっていたり、食事が用意できなかったりと困ることも。やはり小屋側が世話するのは相当な労力が必要なことを知っておいて当然ですし、街の宿泊施設とか勝手が違います。


丹沢山地最高峰、蛭ヶ岳(標高1673m)に登頂です。山頂から絶景をじっくり堪能しようと計画し、まったり過ごすつもりでしたが予想外に寒い寒い。さすがに11月下旬。この日は風もそこそこ吹いていた。服装のほうが七分丈のパンツでは、よけいに寒いようです。やせ我慢もよくないので小屋に退散です。
山頂ではカメラのコマ撮り映像を作っている方と話す機会があり、説明によると5秒に一回シャッターを自動作動させて写真を繋げると面白い映像が完成するみたいです。YouTubeにアップされてるみたいですが、未だに発見できそこなってます。もしブログ見られたらご一報くださいm(_ _)m


この日は自分も入れて6人。夕飯はおでん。自分は自炊だったので写真を撮らせてもらいました。

米がやたらに旨そうでした。やっぱ目の前で生米見せられたらるとたまらないもんがあります。

晩飯の献立。わかめご飯と、カップヌードル。


そして明日へと続く。。。
縦走後編はこちらです。

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Hike Reportのページ。 …ハイキングした情報をUPしています。