2014-02-26

今年のトレラン参戦。

雪がすごすぎて今年のレースのいくつかが中止になっているという風の噂が届いてますが、自分もようやく今年初参戦できそうなレースがあったので仮エントリーしました。
ここ数年はトレラン人気の上昇もあり、ハセツネ等の人気レースではエントリー時点で“零関門”と表現され言われるような、予想外の定員オーバーのためレース参加もままならない状態が人気レ続いているので内心冷や冷やしている。

と、ここでトレラン界のトピックス。
UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)のような海外と同様な100マイル(距離が約160km)レースが日本にも出現し益々活気づいているけども、今年もいくつかの100マイルレースが新設されるようです。
その中でも自分の注目度ナンバーワンは上州武尊で開催予定されている『ウルトラ武尊山スカイビュートレイル』。
累積標高差が8000m以上なので、これは間違いなく完走できるかも未知のレースレベル!
参加者の方はすごい事になりそうですね(笑)。
ヨーロッパのUTMBの試金石のレース内容となりそうですし、日本トップクラスのかなり厳しいレースの様相なので日本のトレラン力の底上げにも繋がっていきそう。

レースの前身は山田昇杯ですが、日本屈指のスカイレースとなり、そして今回100マイルレースへ変貌します。これはトレランナーの端くれとしては胸熱くなるニュース。
今年はおそらく参加資格すらない状況なので、来年以降は参加資格を得られるようなランナーへと成長しておきたいところ。


YouTube(DorsorCaravan)の動画を貼り付けます。
けっこう長いですが、わくわくする内容間違いなしです。


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Trail Runのページ。 …トレランのページです。



2014-02-20

八ヶ岳スノートレイル縦走-前編-/八ヶ岳山域【長野県】

日程:4DAY/単独/2014年1月下旬
天候:2日目まではおおむね安定、3日目やや不良、4日目晴れ。
アクセス:JR特急あずさ号/JR茅野駅下車。アルピコ交通バスにて美濃戸口より入山。
※バスは季節運行あり要確認を。
Course MAP

より大きな地図で 八ヶ岳縦走スノートレイル を表示


【行程】
DAY1:美濃戸口(バス停)~行者小屋
DAY2:行者小屋~赤岳~橫岳~夏沢峠
DAY3:夏沢峠~根石岳~天狗岳~黒百合ヒュッテ
DAY4:黒百合ヒュッテ~渋ノ湯

……雪の八ヶ岳。
ここ数年けっこう通いつめてる山域です。比較的ゆったりした山々が多い北八ヶ岳エリアと岩峰が連なる南八ヶ岳エリアと、非対称な表情を見せる八ヶ岳。秋に小淵沢から南北にかけ縦走した経験はありましたが、雪ではどんな表情を見せてくれるのか気になって今回歩いてみました。
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DAY-1

入山は美濃戸口までバスを利用。冬山シーズンは月ごとに運行スケジュールが違うので要確認を。

美濃戸口にある八ヶ岳山荘。ここはスタート前の荷物の整理にはもってこいな所。
飲食も利用できるので身体を温めてから歩き始めるのもいいかも。初日はここから行者小屋まで歩きます。

1時間そこそこで、ふたたび山小屋が出現する。山登りじゃなく本当にアクセスで歩いて行く感じ。
阿弥陀岳も正面に見え気分があがるスポットで、個人的には大好きな景観。

鹿の群れに遭遇。近くで写真に納めたいので逃げないでくれと願っても案の定駄目でした。

美濃戸山荘で北沢か南沢の分岐にさしかかります。自分は今回、行者小屋で幕営なので南沢へ。

日差しが強くてまるで春の日差しのよう。樹林帯の冬山ハイクは快晴ならば温かく感じられる場面。でも、荷物も背負ってるしアプローチ段階であんまり大汗をかきたくないのが本音。

去年歩いた時はラッセルで苦しめられた南沢だけど、今回は踏み後があり快適に歩けた。
やっぱラッセルしないのは楽ちんです。

樹林の中を沢伝いにそこそこ歩くと、ようやく視界が広がる場所に出ます。

一泊目の宿泊場所は行者小屋のテントサイトに。テントサイトと言っても冬山では雪が積もっており、自分たちで雪かきをして整地しなければテントを設営できなかったりするので何かと大変(汗)。
さらに小屋は土日以外は無人らしいのでこの日も管理人さんらしき人はおらず、同じように幕営スタイルでやって来ている人達が自分も含め数名いるのみ。
自分は今回、荷物の軽量化重視のためにツエルトで寝ました。

晩飯はカレーライス。今回は最近マイブームである無印良品のカレーシリーズを食べた。
カレーは山飯の中でも上位ですけど、これは肉など具も大きく本格的なつくりで本当に旨い。


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DAY-2

2日目も天候はそこそこ安定した感じで朝を迎えた。冬山はただでさえ不安定要素が多いのと、今回の歩くコースは赤岳から橫岳の縦走なので冬の八ヶ岳では少し難しいコースのひとつ。天候ひとつでもいつも以上にけっこう敏感になっています。

これが行者小屋。雪の多いタイミングでは小屋がもっと埋まることもあるので、基本的には土日営業っぽいです。
小屋の方が幕営料の集金に来るかなと待ってたんですが、無かったのでそのままに。

さぁーぼちぼち行きますか!後日発覚したことですが手前のテントが知り合いのだったりする。なんてニアミスなんでしょう(笑)。

ほどなくして看板が現れます。どうやら阿弥陀との分岐は先のよう。

行者のテン場からも阿弥陀は顔を出すけども、やっぱり近づいていくと迫力の姿を見せてくれる。
これは阿弥陀岳の北壁側から撮影。

今回は硫黄岳方面の北側に縦走するので、赤岳へは文三郎尾根からの登りを利用し取り付く。
ここからが急な登りに変化します。雪のために完全に登山道は埋まっており、夏道と比較してもより斜度が増す。状況により鎖なども顔を出すので、アイゼンを引っかけないように注意しながら進みます。アイゼンは確実に取り付けてから登り始めたほうがベターなよう。

ある程度登ってくると強風地帯に出たようで、風の音をすごく感じるようになりました。
なんとなく赤岳が叫んでおるようにとれなくもない。でも風以外は無音の世界。

大同心・小同心がある橫岳の岩峰群。

これは赤岳主稜線。アルパイン(※一般登山ではなくザイル登攀するスタイル)のルートのひとつ。
この日もトライするパーティーが一組。

文三郎尾根からはコースもはっきりと確認できた。文章で書くと簡単に思えてしまうけど、赤岳までならアイゼンとピッケルを的確に使えれば登れる可能性は高い。でも雪山初心者だけで来るのはオススメしない。そんな感じのコース。

文三郎尾根を登ってから赤岳の山頂まではこんな感じでかなりの確率で岩も露出してくる。
もしミスって転倒するようだと滑落する場所は当然多いので、アイゼンとしては前爪がある10本以上のタイプが使いやすく且つ登りやすい。

赤岳の山頂(標高は2889m)に到着。行者小屋からは距離も短く3時間もあれば到達する。

遠くには富士山が裾野を大きく広げる秀麗な姿。

権現岳と南アルプス。山の対比もいい。

こうして赤岳には何回も登りに来てるけど、いつも山頂からの景色は見えなかった。今回こうして見れた事は幸運だろうし嬉しい。良き思い出になりそうです。

赤岳頂上山荘。
冬場は小屋閉め期間、機会があれば泊まってみたい小屋のひとつ。なんか頂上で一晩を過ごすのって憧れがある。


こうして縦走は続いていきますが、とりあえず前編ではここまで。
引き続きスノートレイルを歩きます。

☞八ヶ岳スノートレイル中編レポートはこちらよりチェックしてください
☞八ヶ岳スノートレイル後編レポートはこちらよりチェックしてください


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【 COUSE TIME 】
DAY-1/美濃戸口~行者小屋
美濃戸口(150分)行者小屋にて幕営。
○2時間30分※歩行時間のみ表記

Hike Reportのページ。 …ハイキングした情報をUPしています。




2014-02-16

アイゼンの手入れ

冬山で使う代表的な山道具のひとつであるアイゼン。
何についても言える事ですが、やっぱり手入れをしなくては長持ちしません。
面倒くさがり屋な自分だけども、身を守ってもらう意味では大切なので、欠かせない作業のひとつ。

アイゼンの素材は主に鋼鉄のものが多い。他ではアルミやステンレス、チタンの物まであるけど、それはまた今回とは別機会の話で取り上げようと思います。

手入れしたのは鋼鉄製で、鉄にクローブモリブデンを加えたクロモリ鋼タイプ。
素材としては強度も高く、アイゼンにうってつけですが何せ錆びやすい特徴も…ま、鉄なんで仕方ないです。
山から帰宅後はなるべく早く汚れを落として、自然乾燥ではなく雑巾などで拭けば錆びも起こりにくいです。想像以上に鉄に錆つきは速いんです。

これが手入れ前のアイゼンの爪。
これじゃあ雪に刺さる力も弱くなってしまっており、かなり凍結してしまったシビアな雪質では不安です。登山中のスリップや滑落事故を防止する役割なので、しっかりと研がないといけません。

金属ヤスリで爪を研ぎます。爪の側面を磨いて刃先をたてていきます。けっして表面を研がないように。爪が細くなって強度が落ちてしまいます。
あくまで、歯の先端が丸くなった所を鋭くする為の作業なので、側面を研ぐようにします。

すると、結果こうなります。
あんまりサボッテいたので一本研ぐのだけでも、時間がかかりました(汗)。まだ両方合わせて23本も研がないと(再びの汗)!!
この時は側面についた錆も一緒に落ちていきます。でも、表面についた錆は落とせないので、ホームセンターなどで売られているクレ556を使うと大変便利です。

呉産業から販売されているのでクレ556!なんて単純なネーミング!でもすごく役立つ。
実家にいた時は必ずあったので、今はうっかり無いのです。今回はそんなところで錆取りが出来なかったので急遽購入する事にします。


こんな感じで山道具の手入れも大変ですけど、案外楽しい?作業です。



2014-02-11

大雪の後

すごく沢山の雪が降りましたね。
どこの山もけっこう積もったと考えられるので、とりあえず連休ができたので甲武信ヶ岳でも登ってこようと思います。

冬期解放小屋なので、荷物も少しは軽く出来そうですし。
でも、おそらくラッセルが大変そうな予感。
どうなることやら。

とりあえず雪の中を気持ちよく歩いてきたいとこです。
ではでは、いっぱい更新ネタがたまってきてますが、ぼちぼち更新もしてきたい。

そんなとこですか。

2014-02-08

ガス缶の種類の違い

今日はガス缶の種類の話。
誰だって気軽に屋外で調理ができるガスバーナー。使う季節などによっても適当な種類があり、仮に合っていないガス缶を使うと全然使い物にならなかったりします。

上げられる点としては…
■低温環境で夏用のガス缶を使う。
■バーナー本体とガス缶のメーカーが異なる。  な所でしょうか。

自分が使っているPRIMUS(イワタニプリムス)だけでも三種類あります。

①主に温暖な時期や低山で合う、もっとも一般的なノーマルガスタイプ。通称Gガス。
ガス配合比率は、ブタンガス(ノルマンブタン約65%、イソブタン約33%、他)。

②オールシーズンで使用可能なタイプ。通称Tガス。
ガス缶の内部に特殊繊維の内張があり気化促進効果が高い。マイナス一桁台なら安心して使えます。
ガス配合比率は、ブタンガス約75%、プロパンガス約25%。

③かなり厳しい寒冷地使用可能なタイプ。通称Uガス。
構造は②と同様になっており、よりプロパンの配合率を上げた物になります。逆に温かい時期、場所で使うには適していません。


以上のように種類が分かれている。
自分の場合は①は低山用途(冬場は②を使用)で。②を北アルプスの高地や冬の日帰り低山で。③は冬の長期縦走にと使い分けています。

ガス缶内部の液体燃料が気化してくれないとバーナーとして使い物にならないので、冬場に①を使うものなら残念な状況になってしまう可能性が高いです。


使用に際しても、バーナー器具本体とガス缶のメーカー同士を合わせないと、万一の事故やバーナーの性能を発揮できない可能性があるので、値段などでガス缶だけは別メーカーにするなどケチ臭い事は止めにしたほうが良いと思います。
主な理由はバーナーの雄部分と、ガス缶との接合部である雌部分の相性が悪いためです。
使えなくはないでしょうけど、製造するときに機械の基本設計の金型がメーカー毎に異なる事が想像できるし、気化する際のガスの送り込みも自然ではないでしょうから、ガス漏れや不完全燃焼の危険性、バーナーに負担がかかり不純物が混ざりやすいなど不確定要素も多いです。メリットになるような事が少ないので止めましょう。


他では、ガス缶に巻いて使う、ゴム製の小物もあります。
冬場にお湯を沸かしている最中に気化熱が生じてガス缶が冷え込み多量の水滴がつきます。低温状態だとそのまま凍ってしまい、ガス缶をさらに冷やして悪影響になるので。そこの弱点をある程度は改善してくれるカバーなのです。
これを使うだけでガス缶が凍りにくくなり効果があるので、冬の幕営山行では必ず持って行くようにしてます。


プリムス以外のメーカーでもEPI、スノーピークなどもガス缶の種類を分けているので使い分けをオススメします。
以上、今回は初歩的なギアの話でした~。


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Gearのページ。 …ギアの紹介ページです。







2014-02-05

奇怪な形だなぁ

アルコールストーブとの出会いは当時行きつけだった地元でのアウトドアショップでした。
それが下の写真のVERGO(バーゴ)のチタンストーブ。

今でこそ火器にはアルコールストーブや固形燃料を取り入れているけど、山を始めた頃はそういった知識もなくストーブと言えばガスかガソリンだと考えてました。
山岳会とか所属していないので、登山の技術の取得は山岳本オンリー。
そこにも「アルコールストーブを積極的に使おうっ!!」とか、「これがUL装備だ!!」
なんて事柄は一切無く、しごく一般的な内容のものだった。

なので、これを初めて見た時の感想と言えば「こんなの使えるのかよ。扱いにくそうでしょぼそうだな。」って今思えば失礼な(笑)、ほんとそれだけで片付けていた代物です。
 形は斬新とは思いましたが、所詮ガスバーナーに比べれば非力なんだろうと。
チタン素材なので軽いのは認めるけども、どうも使う気になれなかったのです。

そうして時は流れ……
今ではUL装備でハイキングを楽しんでいるんですが、もう少し早く今のスタイルを取り入れていればとも思い返すと、ちょっと視野が狭かったんかなと。

でも、普通の装備で厳しい山の縦走もいっぱい歩いてきたので良い経験は積めて現在に至るので、それはそれで身についた部分もあるし、自分的テーマとしては完全にUL装備に傾倒し過ぎても芸がない気がするので、いろいろ歩きつつ模索していってる感覚ですね。

でも、今でもVERGOのストーブ類はバーゴ単一ブランドでシステム化されてるようなので、他との互換性が少々弱い面があり購入検討品からは下のほう。
同社のチタニウム ヘキサゴンストーブチタニウム ファイヤーボックスグリルは他社との互換性もあり面白い道具で興味はそそられますけど。


バーゴに興味のある方は以下のYouTubeを参考にされてください。




Gearのページ。 …ギアの紹介ページです。





2014-02-03

防水マッチ

山で料理をやっていると、ガスバーナーのイグナイター(自動点火装置)が作動しなくなる事って意外とあると思うんですけど。
そういう時のためにライターなどを持っていくのですが、自分は防水マッチを使っています。

アルコールストーブや固形燃料も積極的に使うので、使用頻度が高いです。



冬のテント泊なんかでは、ちょっとした水分も凍ることがあるのでライターが意外に使えなかったりします。
ライターも着火させるにはガスバーナー同様に間接的に点火させる訳なので、
(ボタンを押して、ガスが流れる中間点となる部分にイグナイターがある。一般的なライターの場合はフリントと呼ばれる石の部分です。
SOTOの強力ライターは中にマッチを入れてボタンを押して、さらに二次動作のイグナイターでの着火に至る構造。けっこう冬場でなくても火花が飛びにくい。)
根本的に火花が飛ばないと点火に至らない弱点があるのですが、マッチなら直接的に自分で火付けが出来るし、防水マッチなら湿気にも強いので安心できます。
結局、どれだけ道具が進歩しても案外アナログ物が強かったりする典型的な例にも思えます。

水に浸した直後でも面白いように着火してくれるので、山では通常の非防水マッチよりも確実に使えるし、携行するなら断然こっちでしょう。
特にアルコールストーブや固形燃料派には是非ともオススメしたい。

いろいろなメーカーから販売されてるので、好みで選べます。




2014-02-01

PAPER>TRAIL<SNS

THE NORTH FACEのフリーペーパをもらった。

内容はトレランの魅力について触れている。
ソフト派もハード派も楽しめる内容。

山を目一杯走るのも面白いし、ゆったり街中の山を走るのもいい。
僕もその時々の気分によってトレランの走るテンションを変えつつ、スポーツと自然が融合したこの素晴らしいカテゴリーを日々楽しんでいる。



こういった印刷物を見ていると、またやる気が湧いてくるし、心の切り替えスイッチとして活用している。
今の時代SNSが主流になりつつあるし、情報はネットでいくらでも手には入る時代になった。

紙と電気では記録として頭に入ってくる角度が異なる。

でも、こうして手に触れられる紙の魅力というのもやっぱり良いですね。