2025-01-14

山歩きを始めた頃は vol.1

山をはじめた頃は、今ほど軽量な道具や服は意識していなかった。
山道具を選ぶ基準として特に何かを分かってた訳ではないけど、岩や木にぶつかっても破れない耐久性のあるものや、雨に濡れないものが必要なことぐらいは容易に想像できた。単純にそれだけ。


そして地元の山用品店に行き、何度も店員さんに質問して、自分が納得するまで悩んでは帰る。また何回もお店に通う。
そうこうしてる内に、だんだんと店員さんの色々なお話しを聞きに行くのが楽しくなっていた。
仲良くなると色々な情報を教えてもらえるけど、隅から隅まで聞いてしまうのは何か違うかった。
自分で考えたくて、それをヒントに自己解読して山で試す、自己責任の“楽しみ”みたいなのにハマっていた。



それまでは富士登山の経験があったので、素人考えで少しは自信もあったのだろう。
奈良の大峰山に、体裁を整えて初めてのテント泊に行ってみることにした。
何時間か歩いている間に、初めてのテント泊なので慣れていないのは当然としても。
慣れない以上の感覚で何か疲れてくる。
肩に荷物の重さがくいこんでけっこう辛い。

「これじゃ駄目かも。」

まさに直感。
まだまだ動ける体力は残っていたけど身体は正直。正直ものは嘘つかない。


そしてまた、その山の後で。当時好んでそろえていたメーカーの商品カタログを改めて見直すと、どうやら道具や服に重さが表記されてある事を知った。

普通、一般的なアパレルメーカーのカタログなんかに重量なんてものは表記されていなかったはずだし。仮にあったとしてもそんなの意識なんかしない。
それからは道具を選ぶするヒントとして“ 重量 ”を意識するようになった。
そして値段的なものや、耐久性を優先していた山道具から、改めて考えてみた。まさにトライ&エラー。試行錯誤。

また、単純に荷物を軽くすることだけが全ての正解ではなく、機能性の高さや強度などもやっぱり重要だということも併せて知ることに。

そうしてある商品が目にとまり、
その商品の頭文字にある

『 U.L. 』 という2文字。

意味はウルトラ・ライト。
他のザックよりも、その商品は500g以上軽い。
ちょっと衝撃的な事実。

《と、まぁこの先もまた紆余曲折あるのですが、それは次回vol.2以降でまた追々》

それから、自分なりの軽量化の定義を考えつつ、山を歩いて経験値を高めていった。

vol.2へ続く……


-Mountain Hiking-