2014-08-05

幻のハコネ50Kを目指して

日程:1DAY/単独/2014年07月下旬
天候:晴れやや曇りがち。
Course MAP
 
より大きな地図で 箱根トレイル を表示

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9月に参加予定の『信越五岳トレイルランニングレース』の強化目的で、今回は2007年開催されたった一度の開催で幻となった『ハコネ50K』のコースを辿りました。
距離はネーミング通りで50キロ。低山のハイキングイメージの強い箱根山域でも、こうしてコース設定次第でいくらでもロングトレイルに様変わりするのが面白いところ。

今回の装備はこんな感でした。
ランパック/THE NORTH FACE マーチンウイングプロ
シューズ/ THE NORTH FACE ウルトラトレイル

行動食/ クリフバー1本、ジェル×3本、VESPA×運動前1本

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始発列車に乗り現地入り。スタートは箱根湯本駅から。
スタート後は湯本の温泉街を通りすぎ少しだけ舗装路の道が続きます。このコース序盤は金時山まで登りパート。9月に信越トレイルでウルトラトレイルが控えていると言うのにサボリ癖が出てしまい、このいきなりの登りは気分的にかなり滅入りました。登りも少しは走るつもりだったけど完全に歩きに変更、情けない!

水道管から破裂して水が放出中の図。首を中心に冷たい水をぶっかける。熱い事もありいきなり小休止を取る始末。情けないpart2!

石仏が多数あり、それを見ながら進みます。阿弥陀寺までは舗装路のパート。

阿弥陀寺。ここから先はトレイルに変化します。お寺の脇を横切ればコースへ入っていけます。

まずは塔ノ峰(標高:533m)。ここから再度少しだけ舗装路に戻ります。

明星ヶ岳への案内看板が出たところで再びトレイルへ。

明星ヶ岳(標高:924m)。広い日当たりのよい頂上、おかげで暑いなぁー。

石仏は品と味が出てついつい写真に納めてしまう。

明神ヶ岳を望みます。けっこう遠くに感じるのは気のせい?

途中で天然クーラーって感じれるくらい涼しいスポットがありまして。日当たりのよい尾根を進んできたので火照った身体には絶大、かなりリフレッシュ出来て気怠さが抜けました。

まさにサバイバル真っ只中の図。自分よりもデカイ相手を倒す蟻。強いな。

坂田金時といい二宮金次郎といい、箱根には偉人の痕跡が。このコースは一度どういう所か歩いてみたいっす。

明神ヶ岳に到着。湯本から時間にしてここまで2時間50分。ハイキング参考コースタイムが4時間30分であまり走らなかった事を考慮するとそこまで悲観するほど遅くない気はする。

と、ここでハイカーのグループより冷たいカフェオレの御馳走を頂戴しました。少し談笑、箱根外輪山を走っている旨を伝えるとハイキングで楽しまれているそうで喜ばれた。
こうしてトレランに一定レベル理解を示してもらえるのは安心するし嬉しい限り。

箱根は走るも良し、歩くも良しの極上トレイル。爽やかに森の間を抜けていく感覚が心地よい。

色丹草(シコタンソウ)の花は見事に見頃でした。

この日は様々な動物にも遭遇。蛙や蝶々。蛇もあやうく踏んづけそうになった。トカゲも何匹見たか数えるのも面倒くさくなるぐらい、色々見ました。

この角度から見る金時山が大好き。

矢倉沢峠に下りてくると、小屋清掃の後でバーベキューをされているグループよりお裾分けを頂く。

今日は予期せぬエイドステーションに出会い、一期一会に感謝。自分から何もお返しできないので申し訳ない気分でしたけど、嬉しかったです。

丸岳からは駒ヶ岳や芦ノ湖方面の眺めが素晴らしかったです。なんとなくこのあたりペースが上がりませんでした。
発汗量もなかかなでしたし、速乾シャツの乾燥スピードが全然吸水量に追いつかなくなってきた。

思いがけず身の丈もある深い笹藪の中を進むことに。刈り取られていなくて少し閉口させられた。

『ハコネ50K』では芦ノ湖を南下し海ノ平で折り返し北上する芦ノ湖湖畔を辿ってゆくのですが、時間的な限界を感じたので、芦ノ湖展望公園から湖尻水門までショートカットすることに。

神山・駒ヶ岳を望む。

コースは水門から芦ノ湖キャンプ場を横切り再び舗装路へ。キャンプ場のトイレで水浴びをして心地よいリフレッシュが可能。これには助かりました。

水浴び後いったん身体にOFFスイッチが入ったので、これは危ない誘惑になるところ。我慢我慢。
この辺りで速乾シャツの吸水量に限界が来たのか、汗冷え感が強まってきた。ウインドベストを装備に加えておいて助かりました。

神山通りという林道を進み、途中から登山口を指す看板があります。ここから本日の最後の頑張り所でもある箱根主峰群へと登ってゆく。高低差にして700m程あるので精神的には辛く感じれる。

防ヶ沢部分岐で駒ヶ岳と神山を分けるのですが、駒ヶ岳には寄らずに神山へ。
神山の山頂は少しは広かったけど、箱根最高峰のわりに展望はなく最後にしては寂しい感じになってしまいました。駒ヶ岳の方が展望としては断然優れています。

結局、計画していた『ハコネ50K』の道は湖尻でのショートカットもあり走行距離は50㎞及ばず32㎞でした。
久々のトレランでしたし、やっぱりもう少し頻繁に走らなければ距離は持続して走り切れないと実感。結局そこが走行タイムに跳ね返って大きく影響してくるので、今の走力を知る上でも、まぁまぁ収穫もあった感じはします。
とりあえず走り込みが足りません。

帰路は強羅駅から。

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【 COUSE TIME 】
箱根湯本駅(70分)塔ノ峰(105分)明星ヶ岳(90分)明神ヶ岳(165分)金時山(85分)丸岳(95分)芦ノ湖展望公園(20分)湖尻水門(160分)神山(45分)早雲山(75分)強羅駅
■歩行時間(山と高原地図)/15時間10分
■ラン時間/10時間00分(短縮率66%)

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