2013-09-10

徳本峠より霞沢岳登頂-前編- /北アルプス【島々~徳本小屋】

日程:2DAY/単独/2013年7月
天候:初日/晴れ。 2日目/曇り後雨。
アクセス:高速バス(さわやか信州号)/新島々バスターミナルより入山
Course MAP

より大きな地図で 霞沢岳-徳本峠越え- を表示


北アルプスにあって静寂な雰囲気が残る霞沢岳。
今回は先人達が歩いた島々より歩きました。前編レポです。


【行程】
1日目:新島々バスターミナル~~徳本峠小屋
2日目:徳本峠小屋~霞沢岳山頂~上高地

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1日目

山行前日に新宿発のさわやか信州号で発ちました。
このバスがなければ仕事終わり直行できないので本当に助かります。
朝4時頃には新島々バスターミナルには到着しましたが、念のためパッキングをし直し、朝飯をのんびり食いながら2時間ほどバス停で過ごした後で出発。

島々駅の旧駅舎が保存されていた。
ノスタルジックな雰囲気がいいですね。バスもなかった時代の登山者達は遠路遙々、汽車に乗ってこの地を訪れていたのを想像したりすると、目の前に当時の様子がシンクロするようでした。

本日歩いて行く沢の流れの先に峰々が続いていく。


新島々バスターミナルからしばらく歩いたところで、徳本峠入り口をさす看板があります。

 ゲートが設置されてあり、先に進むにはゲートを開けて行く。動物よけなので施錠を忘れずに。

 行程ルート看板。
舗装された道も終わり、いよいよ。 山の静寂が朝に心地よい。

熊出没注意。
人気は少ないルートで、沢伝いに歩いていくので普通に熊がいそうな雰囲気。 今回は本当に遭遇するんじゃないかってぐらい。しかも熊鈴を持って来ず。

素晴らしい自然はいつまでも残ってほしいです。
自分としては今回の美しいルートをただ歩かせていただいているので、こういった方々の尽力には感謝の念でいっぱいです。 ただただ「ありがとうございます」の一言。

序盤の沢伝いの林道を歩き終えると、いよいよ森深い雰囲気へと突入していきます。
この森に分け入っていく感覚がとても刺激的でした。
昭和30年頃まで使われていた炭焼釜。
山村の収入源でもあったようで、当時の生活路としても支えていた様子がうかがえます。

沢を横切るために数回ほど橋を渡ります。

橋が架かっていない場面もあり、徒渉する。
沢沿いの道は大雨の後の増水では水かさが上がるので状況によっては注意が必要になりそうです。この時は特に登山靴で進んでも問題なし。

水辺で涼しく歩ける。
岩魚留小屋です。
かなり老朽化が激しく、おそらく予約営業もしてないんじゃないかと。
仮に営業してるなら、かなりノスタルジックな山小屋生活が楽しめそうです。

名前の由来は沢があまりに激流で、岩魚も足止めをくらい留まるのだそう。

休憩するにはちょうど良い場所だったので、ザックを下ろしてしばらく居座りました。
しかし、沢の真っ只中なので虫が多すぎる。

道中、単独のおじさんに会ったぐらいで、終始静かな山歩きを楽しめるのがいい。
人気の北アルプスにあって、ここまで人が入らないルートも貴重ですし、またそれがいい。

記念撮影。

このお方が撮影してくれた単独のあじさん。
話を伺うと何回も歩きに訪れるみたいで、よく来たねって言われました。

沢沿いを歩き終えると、道は徳本峠のある尾根に出るために急登に変化します。
樹林帯の中をひたすらジグザグに道がつけられてあり、荷物が軽くても体力勝負なコースでした。
コースを写真に納めたけど今一歩臨場感が伝わらないのです。

水場『 ちから水 』。 何とも勇気をもらえるネーミング。
さすがに気温も高かったので、いつも以上に水分摂取したので水場ははいへん助かる。
めちゃうまでした。

山旅のテーマはウルトラライト山行なので幕営方法はツエルト泊。
ちょっと地面は固めだったけどペグが効かない訳じゃないけど、所々は石で補強しながら設営。

今回は準備段階で時間がつくれず前日にパッキングしたので、ほとんど睡眠しなかった。
バスである程度寝れたけど、車内の姿勢なので全然寝た気になれなかったので、小屋に到着が14時過ぎでしたが寝床を設営するなり爆睡でした(笑)。
身体もなんとなく重たかったですし、明日の英気を養うとします。



霞沢岳への登りレポートは後編に続きます




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